越前魔太郎『魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV』

2010年12月17日 19:06

越前魔太郎『魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV』★★★☆☆

魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV (講談社ノベルス)魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV (講談社ノベルス)
(2010/04/07)
越前 魔太郎

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【冥王星O】と名乗る男が、世界の秘密を語る……。
「なぁ、この世界のヒエラルキーの頂点に位置するのは人間だと思っていないか? それは大いなる誤解だ」
俺は知る。探し求めた彼女――美しい少女の形をした楽器(ヴァイオリン)――に至る道を。
「【彼ら】はひっそりと闇の中でくらしている。彼らと人間の間にトラブルがおこったとき、【冥王星O】――つまり俺の出番ってわけだ」


幼いときに聞いた人体楽器の音色。美しい少女の生体で創られたヴァイオリン。
忘れられないヴァイオリンを追う“俺”の前に【冥王星O】が現れた。魔界探偵を名乗る彼の目的は盗まれた例のヴァイオリンを依頼主に返すこと。
ヴァイオリンを自分のものにするため、ひとまず“俺”は【冥王星O】に従うが―。

ようやく読めた冥王星シリーズ第1巻。
ちょいちょい出てきてたけどヴァイオリンってこれのことだったのね。人体でできた楽器というとグロいけど、たしかに美しいんだろうなぁと感じさせられる描写だった。

印象に残ったのは特殊な能力を持つ【彼ら】とのバトルシーン。
人間の形態を保っていない【醜悪な臓物】、チョークで描いた窓で自在に移動できる【窓をつくる男】……これらの怪物と戦うただの人間の“俺”。
小説で特殊能力を使った複雑なバトルをやられると何が何だかになりそうだけど、読んでて誰がどこに立っていてどういう状況なのかとかがちゃんとわかるところは凄いなーと。

しかし中盤以降ずっと続くバトル展開に飽きてしまった。
確かに面白くはあったんだけど、だんだんうんざりしてきてしまい……。そこだけ残念かも。

しかしこのシリーズに言うのも今更だけどグロい。グロさの程度ではなく、しつこくグロい。まだ出てくるのかよ!みたいな。
読み終わってから気づいたけど、よく見ると表紙の後ろにも映ってるし……。うう。

順番は逆に読んでしまったけどこのVとWの繋がりも面白かった。作者が違うとはいえ、密接につながってるのはまだこの2つだけだよね……。

シリーズ一覧
『魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV』
『魔界探偵 冥王星O ウォーキングのW』
『魔界探偵 冥王星O ホーマーのH』
『魔界探偵 冥王星O ペインのP』
『魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ』
『魔界探偵 冥王星O トイボックスのT』
『魔界探偵 冥王星O デッドドールのダブルD』

今考えるとVが★3つでPが★4つっていうのはおかしいよなぁ……。本質的な作品の良さとかじゃなくて、その時の気分とかヒロインの可愛さとかでもつけてるのですいません……。まぁ所詮私の好みだからね。
今のところはWが好き。でも残る2冊がどちらも良さそうなので楽しみです。年内にいけるかな?
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